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長期在留「特定技能」双方メリット実感 受け入れ農家 やる気ある人材確保 外国人資格者 しっかり学べ給料増 - 日本農業新聞

ダイコンの裁断に励む「特定技能」のジョイスさん(右)と受け入れ農家の西山さん(愛知県田原市で)

 2019年度に新設された在留資格「特定技能」で働く外国人が増えている。法務省によると、農業の特定技能での在留者数は昨年11月末で169人(速報値)。政府が予想した人数よりも少ないものの、全業種では1019人に上る。愛知県田原市で特定技能の認可を受けた外国人と雇用する農家は、長期在留のしやすさなどの利点を感じている。
 

地域行事 溶け込む


 フィリピン出身のジョイス・メンデスさん(25)は昨年11月、農業の特定技能に認可された。技能実習生として、市内でスイカとダイコンを生産・加工する西山農園で働き始めて3年。新たな在留資格でさらに5年間、働く予定だ。「ここで技術を学び、帰国後も農業に携わりたい」と話す。

 特定技能は、一定の技能や日本語能力を持つ外国人材の認可制度で、認可から通算5年間、在留することができる。母国で認可を受けてから来日することもできるが、農業では技能実習生からも移行できる。ジョイスさんもこのケースだ。今回の申請では、JAグループ愛知と外国人材の登録支援機関である(株)ワークマネジメントが連携して支援してきた。

 同農園代表の西山直司さん(57)は「(ジョイスさん)本人の希望もあり、申請を決めた。やる気と技術を持った人材が長期で働いてくれるとありがたい」と話す。

 農園は09年に技能実習生の受け入れを始め、これまでに19人が滞在。現在はジョイスさんを含めて4人が作業に携わる。西山さんは、経営維持に欠かせない人材と捉える一方で「日本人の仕事に取り組む姿勢や、地域や日本の文化なども学んでほしい」と話す。毎週、日本語教室に通ってもらう他、慰安旅行や、浴衣を贈って地域の祭りにも参加してもらい、友好関係を深めている。

 ジョイスさんは「技術はもちろん、いろんなことを学んで漢字の本も読めるようになりたい」と話す。特定技能となり、給料も上がる。これまでの給料で母国に土地も買った。将来はココナツを栽培するのが夢だ。
 

「実習生」から移行進む


 「特定技能」として働く外国人は、データがある直近の11月末現在で1019人。そのうち農業は169人で16%を占める。この他、飲食料品製造業303人など技能実習制度の実績があり、人手が不足する食や農林水産分野が過半を占めている。

 例年、春に来日する技能実習生が多いため今後、実習生から移行した農業の特定技能はさらに増える見通しだ。

 政府は農業で初年度、最大7300人が特定技能で雇用される可能性があるとしていた。農業では10月からフィリピンやカンボジアなどでも試験が始まった。同省出入国在留管理庁は「農林水産分野では技能実習生の移行や、試験が進んでいることから、特定技能が増えている。今後も着実に広がる」と説明する。

 同庁によると、1月17日現在、「特定技能」の在留資格で働く認定証明を受けた外国人は1423人。うち農業は293人に上る。また技能実習生や留学生として既に在留し、「特定技能」に切り替える許可を得た人は1216人。うち農業は198人に上る。
 

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January 22, 2020 at 05:00AM
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