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注目される「有機農業」 拡大つづける市場規模 オーガニック専門店も続々 – 全国農業新聞 - 全国農業新聞

2020年1月24日

コミュニケーションを大切にすることも取り扱い基準に入れている(右が小野代表)              

 有機農業に今、熱い視線が注がれている。市場規模は年々拡大し、2017年には1850億円(農水省推計)となった。農水省も3月に見直し期限を迎える新たな食料・農業・農村基本計画の中で位置づけの強化を検討している。消費者の関心や流通における需要も高く、大手スーパーチェーンなどは続々とオーガニック専門店をオープン。少量多品目の有機農産物を届ける多様な流通も広がり始めた。

 新規就農した有機農業者のパートナーとして注目を集めているのが、農産物卸・販売の(株)坂ノ途中(京都市)だ。提携生産者250軒のうち、約9割が新規就農者。集めた農産物は全国2千軒以上の契約者に定期配送するほか、百貨店やスーパー、レストランに卸している。扱う農産物は400種類を超え、顧客のリピート率が高い。
 小野邦彦代表(36)は「新規就農希望者には、有機農業など環境に負荷の小さい農業を志す人が多い。勉強熱心で品質も高いが、少量で安定せず流通に乗りづらい。高品質であれば少量でも正当な値段で取引される仕組みを作りたかった」と話す。同社は2009年に創業。持続可能な農業が社会に浸透することを目指している。
 買取価格は有機農業で再生産が可能な水準に設定し、品目ごとの年間通し値で買い取る。伝統野菜など変わった特徴を持つ野菜は、都度、相談している。新規就農、小規模な農家を優先するなど、独自の取り扱い基準を設定。少量多品目を受発注する独自のシステムを構築し、事務作業などの間接業務を簡略化している。トレーサビリティーが100%とれていることも強みだ。
 昨年5月には、オーガニックに特化した生産者と流通業者をマッチングさせるWEBサイト「farmO(ファーモ)」の運営を開始。有機農産物の流通全体の促進を目指している。現在、生産者約500人、バイヤー約200人が登録。お互い条件に合った新規の取引先を探すことができる。
 登録費用は無料。少量多品目の取引で大きな課題だった膨大な事務作業の軽減が可能だ。日々の出荷物を打ち込むだけで、納品書や請求書を作成できる。
 小野代表は「新規就農者の規模が大きくなり、有機農業の担い手として地域のリーダーとなる人も各地で出てきている。出荷規模にこたえられるよう、われわれも事業規模を大きくすることで応えていきたい」と話す。

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