山口フィナンシャルグループ（FG）は24日、農業法人を3月に設立し、農業に参入すると発表した。農家の減少や耕作放棄地の増加などの地域課題に対応し、持続可能な農業モデルの構築に挑む。最初の生産品目としてワサビを選定し、10月の営農開始を目指す。
農業法人には当初、山口FGから3人程度の社員を派遣する。農業関係者の協力を得て、10月までに山口県内でワサビの農地を選定する計画。
ワサビは山口県内では岩国市や周南市などで栽培され、全国でも有数の産地だった。しかし、県内の生産量は2005年の90トンから18年の6トンに激減した。山口FGがワサビを選んだ理由は「需要があるのに生産が減っている」ためだ。
将来は他の品目も生産する。グループの地域商社やまぐちとも連携し、販売ルートや需要がある品目を手掛けていく。
農業法人を設立して自ら農業に参入する金融機関は近年増えている。地方銀行では鹿児島銀行がタマネギやオクラを、宮崎銀行はアボカドとキウイを生産している。稲作を手掛ける千葉銀行は、農地を借り増しして生産規模を拡大している。
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January 24, 2020 at 04:18PM
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山口FGが農業参入、3月に法人 ワサビ栽培 - 日本経済新聞
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