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燃えるアマゾンの雨林 農民らは農業のための慣行と主張:時事ドットコム - 時事通信

2020年08月20日14時07分

燃えるアマゾンの雨林 農民らは農業のための慣行と主張

【ノボプログレッソAFP=時事】アマゾン熱帯雨林の端で、炎がペドロ・ゴメスさん(仮名、48)の畑を食い尽くす。作物を植えるために畑を焼く時間は、30分あまりだ。(写真はアマゾン熱帯雨林保護区から立ち上る煙。ブラジル・パラ州ノボプログレッソで)
 環境保護論者らはブラジルの国立宇宙研究所(INPE)の衛星データから、焼き畑のような農法による炎が、アマゾンの森林を驚くべきペースで焼いていると指摘する。
 ゴメスさんは、これは火災ではなく、乾期に土地を燃やすことで雑木や雑草を除去する伝統的な慣行「ケイマーダ」だと主張する。そして、つながれたロバ2匹が炎を見ている側で「INPEがこれを火災とみなすなんて信じられるかい?」「どうやって焼き畑なしで農業をやれと言うのだろう?」と続けた。
 同国北部のノボプログレッソ周辺では、あちこちで焼き畑が行われている。ゴメスさんの48ヘクタールの農場もその一つだ。農民らが火をつける規模を拡大しため、町は数日間煙に包まれた。
 焼き畑の燃料となるのは、農業や牧場経営のために伐採された木材。環境保護論者らは、不法に土地を取得して伐開する人々も、土地を焼く行為の拡大に拍車を掛けていると指摘する。
 昨年、アマゾンは数万もの火災で荒廃した。厚い黒煙が約2500キロ南方のサンパウロに及ぶほどで、世界各地から抗議の声が起こった。
 ジャイル・ボルソナロ大統領は7月、昨年の繰り返しを避けるため焼き畑を120日間禁止し、問題に対処するため軍を配備した。
 昨年の森林火災のピークとなった8月と9月は、政府の措置が機能したかを判断する重要な期間となる。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

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