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日産、CFDや構造解析などを実行するHPC環境を「Oracle Cloud」へ移行 - @IT MONOist

 日本オラクルは2020年8月12日、日産自動車がオンプレミスのHPC(High Performance Computing)環境を、オラクルのIaaS/PaaSソリューション「Oracle Cloud Infrastructure」(以下、OCI)へ移行を開始したことを発表した。

 日産自動車は、自動車の設計開発において、CAEツールを用いた流体解析(CFD)や構造解析などを実施しており、パフォーマンスや遅延の影響を受けやすいこれらシミュレーションの実行環境を、HPCアプリケーションに最適化されたOCIへ移行することで、新車の設計やテストの迅速化を図る。

増大するシミュレーション需要に対応するために

 通常、車両などを対象とした大規模解析を実行するには、膨大な計算能力が必要となる。日産自動車では、HPCプラットフォームに“クラウドファースト戦略”を採用することで、エンジニアが複雑なシミュレーションを実行するために必要な計算能力を常に利用できる環境を実現。定常的なコスト削減への要求に応じながら、増大するシミュレーション需要に対応するため、OCIを選択したという。

 OCIは、RDMA(Remote Direct Memory Access)クラスタネットワークを備えた“業界初”をうたうIntel Xeonプロセッサベースのベアメタルコンピューティングインフラストラクチャを提供することで、2μs未満のレイテンシ(応答時間)と100Gbpsの帯域幅を実現し、大規模HPCのクラウド移行を可能とする。日産自動車はHPC環境をOCIへ移行することで、パフォーマンス向上、低コスト化の実現に加え、クラウドを活用したシミュレーション実行環境の容易な立ち上げ、稼働を見込む。

 また、日産自動車はOCI上でNVIDIAのTesla GPUテクノロジーを活用した自動車メーカーの1社であり、オラクルのベアメタルNVIDIA Tesla GPUアクセラレーションハードウェアを用いることで、大量のデータ転送コストとオーバーヘッドを削減しつつ、シミュレーションジョブで生成された全てのデータを、クラウド内のOpenGLによって簡単に表示(3Dビジュアライゼーション)できるようにしているという。

 OCIは、CAEをはじめとする多岐にわたる分野でISV(Independent Software Vendor)アプリケーションのエコシステムをサポートしており、オンプレミスや他のパブリッククラウドプロバイダーでアプリケーションを実行するよりも価格性能比で優れ、パフォーマンス重視のHPCジョブをオンデマンドで実行できるとする。

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