18年1月に引退を表明して今年7月に乃木坂46の配信限定シングル「Route 246」の作曲・編曲で復帰した、音楽プロデューサー小室哲哉氏(61)が12日、都内で映画「朝が来る」(河瀬直美監督、10月23日公開)の特別トークイベントに出席した。
公の場に出るのは、昨年8月に福島県の中高生交流会に出席して以来1年1カ月ぶり。今年6月に、TOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」で2年4カ月ぶりにメディアに出演している。
河瀬直美監督(51)写真家のレスリー・キー氏(49)と共に山本耀司氏デザインのおそろいの黒い衣装でステージに登場。「2018年1月に無謀にも引退宣言してしまった。おこがましいかなと思ったけど、音楽家として勇気を持ってやってきました」と話した。
この日から、「朝が-」公開記念の写真展を開催するキー氏が、親交のある小室氏と河瀬監督を結んだ。河瀬監督は「(住んでいる)奈良まで来ていただいたので、お会いするのは2回目なんですが、この人は本当に音楽がないと生きていけないんだと思いました」。キー氏は「2人をつなぐために、ここまで来ました。写真を通して、人と人をつなげれば、世界は平和になる」と話した。
「朝が-」は直木賞作家・辻村深月氏の同名小説が原作。「特別養子縁組」をテーマに永作博美、井浦新、蒔田彩珠が出演する。2回見たという小室氏は「エンドロールの終わり、ギリギリまで見ておくべき映画。大変救われました」。そして「社会で事件が多い、育児放棄とか。本当に真反対の愛情にあふれた作品」と話した。
同作品は今年の6月5日に公開予定だったが、新型コロナ禍で延期になった。河瀬監督は「コロナで、いろいろな思いを抱かれている人がいると思う。コロナの前に見ていただくのと、コロナの後に見ていただくのでは感じ方が違うと思う。心に何か傷を抱えた時に、どう踏み出せばよいかを感じてくれれば」と話した。
トークショー後、小室氏は初の配信ライブ「Ground TK」を開催。18日から始まる、河瀬監督がエグゼクティブディレクターを務める「なら国際映画祭2020」にも出演する。
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