PROFILE:pepper(ペッパー)
並々ならぬジュエリー愛を綴った、くすっと笑える投稿が注目を集め、一躍ジュエリーラバーの間で話題に。現在のフォロワー数は18,000人超え。2022年、初の著作となるエッセイ本『わたしのジュエリー365日』(CCCメディアハウス)を上梓。
- 「ティファニー」のバンドリング
- 「カルティエ」の“ラブ”ブレスレット
- 「ポメラート」の“ヌード”リング
- 「マリハ」のカラーストーンリング
- 「ハム(hum)」のダイヤモンドリング
- 「タサキ」の“バランス プラス”ピアス
「ティファニー」の“ティファニー® セッティング ウェディング バンド”リング
ジュエリーは基本、“毎日使えるもの”が購入基準のひとつ。買ってもあまり稼働しないものを持っているのが落ち着かないので 、ジュエリーボックスの中身は一段埋まるか埋まらないかくらいの量です。中でもダイヤモンドのリングはほとんど持っていないのですが、約10年間ほぼ毎日着けているのが婚約指輪としてもらった「ティファニー」のバンドリングです。
「ティファニー」は数あるジュエラーの中でも、ダイヤモンドの留め方の種類が豊富です。これはレール留めと呼ばれる留め方で、ダイヤモンドの上下をプラチナで挟んでいるので耐久性が高くカジュアルな印象。普段づかいしやすく、愛用している「ロレックス」など、カジュアルなステンレススティールの時計にも合わせやすいのが気に入っています。
また、メンテナンスの手厚さも「ティファニー」が好きな理由のひとつ。店舗にジュエリーを持って行くと、その場でクリーニングしてくださるんです。どの店舗に行っても嫌な顔ひとつせず、丁寧に対応してくださるので、仕事帰りに立ち寄ったりも。ゴールドやプラチナはもちろん、シルバーもすごく綺麗にしてくれるので、シルバーを買うなら「ティファニー」がおすすめです。
「カルティエ」の“ラブ”ブレスレット
これまではきゃしゃで繊細なデザインが好みだったのですが、40代を過ぎてだんだんとハンサムな「カルティエ」に惹かれるように。「なぜみんな『カルティエ』に惹かれるんだろう?」って考えたとき、「カルティエ」はずっと昔からジェンダーレスなブランドだったことに気づいたんです。
ジュエリーや時計を女性向け、男性向けと区別せず、サイズ展開が豊富。そしてどのコレクションも女性らしさと男性らしさ、伝統と革新、守りと攻めのように、相反する要素を持っている。多様性がスタンダードになりつつある時代だからこそ、そういう軽やかなクリエーションが、今とても魅力的。「カルティエ」は自身の芯の強さや意志がある方がより着けこなせると感じています。「かわいい」や「すてき」っていう感情だけでなく、クリエーションの裏に込められたメッセージに共感し、咀嚼したうえで身に着けたいジュエリーです。
去年の夏に手持ちのジュエリーの棚卸をした際、「自分のアイコンジュエリーは?」と聞かれても「これです!」と胸を張って答えられるような、自分のベースになるものがないな、と気づいて。毎日着けられて、手持ちのジュエリーのハブになるものを求めてたどり着いたのがこのブレスレットでした。
「ポメラート」の“ヌード”リング
“ヌード”は最初にスカイブルートパーズ(奥)を手に入れて、昨年の夏にプラシオライト(手前)を購入しました。「ポメラート」が上陸した当時、銀座のブティックに見に行ってみましたが本当に似合わなくて……。若い自分の手にはおもちゃのリングを着けているようにしか見えなかったんです。
一昨年、ふと思い立って試着させてもらったら「あれ? 似合ってるかも?」と感じるように。年齢を重ねたことで、“ヌード”が放つ貫禄とボリュームに負けなくなったのかもしれません。加齢によって刻まれた手のシワや指のフシが気になってきたところでしたが、それはボリュームのあるジュエリーに負けない手になってきた証。
それを実感したとき、「今だ!」と思って、昔から決めていたスカイブルートパーズを購入しました。仕事中や電車に乗っている時など、ふと目にするたびにときめいてしまう大好きなリングです。その1年後に、プラシオライトを人差し指用に手に入れました。
ジュエリーは大体、自分のタイミングで購入します。昔は記念日や節目にと思っていましたが、今は温存しているうちにどんどん価格改定が進んでしまうので、“とっておきのときに買う”という買い方ができなくなってしまいました。“こじつけの天才”と呼ばれるくらい(笑)、呼吸レベルで自然に買う理由を生み出して買っています。
「マリハ」のカラーストーンリング
色石ジュエリーを初めて買ったのが「マリハ」です。昔、ELLE ONLINE(現ELLE DIGITAL)で、ファッション上級者の方が色石をかっこよく着けこなす姿を見て憧れ、ずっと気になっていたんですが、当時は色石よりも汎用性の高いダイヤモンドやパールに投資した方がいいのでは?とどこかで思う自分がいて、なんとなく後回しに。
その後、2度目の育休から復帰する際に思い切って買ったのがこのリング。ゴージャスでもファンシーでもない、普段さりげなく使える色石ジュエリーを日本で広めたのは、「マリハ」の功績が大きいと思います。このリングを買う前に、リーズナブルな色石リングを買ってみたのですが、着用感がいまいちで……。やはり憧れの「マリハ」を買おうと決めました。
色石は大ぶりのものが好きで、見た目でピンと来たものを購入します。どの石もあまり悪い意味は持っていないはずなので、基本的には石の持つ意味やパワーは気にしません。並んでいる中から「これだ」と惹かれるものがきっと今の自分に必要な石。色石ジュエリーこそ、直感を大切にしています。
「ハム(hum)」のダイヤモンドリング
大きなローズカットダイヤモンドの間に、ブリリアントカットの小さなダイヤモンドが敷き詰められているパヴェリング。カッティングが異なるダイヤモンドが絶妙に配置されていて、どの角度から見ても輝き方が違うんですよね。それが雫(しずく)や水面のゆらめきのような、一瞬一瞬で表情の異なる自然の美を感じさせるよう。
ローズカットは、輝きの強いブリリアントカットが生み出される以前のカッティング方法なので、現行のジュエリーではあまり使用されていません。ダイヤモンドはいかに大きく見せるか、輝かせるかという方向に向きがちなところ、それをあえてしない。その姿勢と、“これ見よがし”じゃない品のある輝きに惹かれます。
ゴールドの色味にもブランドの美意識が現れています。他では見られない絶妙な色が、異なる地金のつなぎ役になってくれる。ダイヤモンドジュエリーはコンサバで豪華なものが多いですが、このリングは普段着にこそ合わせたいダイヤモンド。好きなだけ「ハム」のジュエリーを堪能できる、神宮前のアトリエ(予約制)もお気に入りです。
「タサキ」の“バランス プラス”ピアス
「タサキ」の“バランス”シリーズが発表された時、「パールがこんなにもモダンになるのか」と衝撃を受けました。その衝撃は何年経っても色褪せず、「これは手に入れておかねば」という使命感に駆られて購入しました。
「タサキ」で買うなら“バランス”しかない、と思って購入したんですが、びっくりするくらい似合わなくて自宅の鏡の前で震えました(笑)。というのも、左右に5粒ずつパールが並んだデザインなので、予想以上に重厚な存在感を発揮。この存在感に今の自分は完敗でした。
ピアスが醸し出す品格や存在感が身の丈には合っていないと感じつつも、やっぱり好きだし、どうしようもなく惹かれる。だからこそ「どうしても似合うようになりたい。もっと成長しなければ」と思うきっかけになりました。「いつかこのジュエリーが似合う自分になる」という願いや決意を込めて手に入れるのも、ジュエリーの買い方のひとつであるということを”バランス”に教えてもらいました。そんな試行錯誤する経験も含め、やはり買って良かったと思えるジュエリーです。
『わたしのジュエリー365日』
pepper著/CCCメディアハウス
さまざまなポイントからジュエリー購入にあたってぶつかる悩みに答える“普段づかい”のためのジュエリーエッセイ。CHAPTER1ではジュエリーを買う、CHAPTER2ではジュエリーを選ぶ、CHAPTER3ではジュエリーを楽しむなど、多角的な要素から綴られる著書は必読。
from "ジュエリー" - Google ニュース https://ift.tt/lx2BRr3
via IFTTT
Bagikan Berita Ini
0 Response to "「買ってよかった!」 ジュエリー愛好家、pepperさんの偏愛ジュエリー6選 - ELLE JAPAN"
Post a Comment