さまざまに越境を経験することで道を切り開く人たちを紹介する本連載。今回登場するのは、モデル、「ミス伊勢志摩」としての活動を経て、あこや真珠養殖職人の祖父とジュエリーブランドを立ち上げた尾崎ななみさんです。孫の尾崎さんが起業し、祖父と二人三脚で、従来は業界内で取引されない規格外の真珠を扱うジュエリーブランドを立ち上げた背景を聞きました。
やりたいことがなかった高校時代 進学しないと決めた
一般的に真珠は、白くて丸いものがよいとされています。いびつな形に育った真珠は買い手が少ないため、そのままの形で世の中に出ることはほとんどありません。
「まん丸に育たなかった真珠を初めて見たとき、個性的でかわいいと思った」と話すのは、ジュエリーブランド「SEVEN THREE.(セブンスリー)」を手掛ける尾崎ななみさん(35歳)。地元の三重県であこや真珠養殖職人をしている祖父から規格外の真珠を買い取り、尾びれが生えているような形の真珠に「金魚真珠」と命名しました。商標登録し、今まで流通されていなかった真珠を売り出すことで、新たな価値を見いだしたのです。
若手起業家、地域創生、サスティナビリティー……さまざまな文脈で注目されている尾崎さんですが、学生時代はやりたいことをなかなか見つけられず、「将来、真珠に関わる仕事に就くとは全く想像していなかった」と話します。
「高校は進学校だったため、私も高校入学後から大学受験に向けて勉強をしていました。しかしオープンキャンパスに足を運んだとき、やりたいことが決まっていないのに大学に進学することに対して、もんもんとした気持ちが込み上げてきました」
進路に悩んでいたとき、幼稚園時代からの親友から「私は東京に行く」と聞き、心が動きました。
「同級生は三重県内や隣接する大阪府、京都府、愛知県にある大学に進学を希望する人がほとんどだったので、三重県から離れた東京に行くという彼女の行動に、心が打たれました。『170センチメートル以上ある身長を生かして東京でモデルをやってみたら』とすすめられることが多かったので、親友が買ってきてくれたオーディション雑誌を見て、モデルオーディションに応募してみることにしました」
そのときに応募したのが、芸能事務所のホリプロが主催するモデル部門のオーディションでした。尾崎さんは5回の選考を経て最後の3人まで残り、事務所への所属が決定しました。
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