王朝時代、宮廷のファッションリーダーだった伝説の女王やプリンセス。彼女たちがオーダーし、親密な関係を築いていったメゾンが技術の粋を極めて創造した名品は、その後のウォッチ&ジュエリーの歴史に多大なる影響を及ぼした。そしていまに残るアーカイブピースは、どれも時を経てもなお贅沢で美しく、驚くほどに新鮮だ。
創業400年超えのジュエラーも! 王室と歩む4つのメゾン。
1780年、宝石の入った鞄を背にヴェルサイユ宮殿の門前に立つ15歳のメレリオ少年の前に馬車が止まり、フランス王妃マリー・アントワネット(写真上)は彼からカメオのブレスレットを購入した。メレリオの顧客台帳にはいまも王妃の名前が残る。
Mellerio
ガーネットの花と葉で7つのカメオを繋いだメレリオによるマリー・アントワネットのブレスレット。
83年には時計師のアブラアン-ルイ・ブレゲの工房にアントワネットの礼讃者から、さまざまな複雑機構を搭載した最高の時計を贈りたいと注文が入る。しかし時計が完成したのは1827年。王妃も、ブレゲも、すでにこの世の人ではなかった。
Breguet
現存するデッサンと資料だけをベースに製造されたブレゲのNo.160「マリー・アントワネット」の復刻版。現代の技術をもっても世界で5番目に複雑な時計とされている。
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ショーメの創業者マリ=エティエンヌ・ニトとフランス皇帝ナポレオンの出会いも運命的だった。ある日、店の前で馬車が転倒。ニトが助け出した人物こそ、若き日のナポレオンだったのだ。この出会いを機に、戴冠式の王冠や宝剣をはじめ、妃のジョゼフィーヌ(写真下)も数多くのジュエリーをショーメにオーダーすることになる。
Chaumet
ジョゼフィーヌも注文した宝石の頭文字を並べメッセージを伝える「リアン コレクション アクロスティッシュ ブレスレット」は現在も日本では銀座本店のみで取り扱う。
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時は流れて1851年。ロンドンで開催された世界初の万国博覧会でパテック フィリップのペンダント・ウォッチ&ブローチがヴィクトリア女王(写真下)に献上された。一説には青い瞳のヴィクトリア女王がブルーエナメルの時計に目を留めたことが献上のきっかけだったとも伝えられている。
Patek Philippe
現在の時計の基本機構の源を備えたパテック フィリップのペンダント・ウォッチ&ブローチ。表面にはローズカットダイヤモンドの花束が。
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*「フィガロジャポン」2024年1月号より抜粋
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