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浅川のみで323ヘクタール浸水 県の内水氾濫シミュレーション - 信濃毎日新聞

 昨年10月の台風19号豪雨災害で氾濫した長野市の浅川を巡り、県は16日、千曲川の越水や堤防決壊がなかったと想定し、浅川の内水氾濫のみがもたらした周辺地域の浸水状況についてコンピューターで解析した結果を公表した。災害当時と同様に排水ポンプを停止した場合の浸水範囲は323ヘクタール(速報値)で、近年で最大の被害があった1983(昭和58)年9月の台風10号による浸水範囲(248・5ヘクタール)を上回った。浅川の内水氾濫のみで広範囲に浸水被害が出る実態が明らかになり、今後の河川整備をどう進めるかという課題が改めて浮き彫りになった。

 千曲川が増水した場合、浅川との合流点にある水門を閉じ、排水機場のポンプで浅川の水を千曲川にくみ出す。台風19号豪雨では、千曲川が基準の水位を超えたため排水を約9時間停止し、この影響で浅川があふれた。ただ、近くの穂保地区で千曲川が決壊したため、浅川の内水氾濫のみがもたらした被害の状況は分かっていなかった。

 解析結果は県がこの日、長野市豊野地区で開いた住民説明会で公表した。シミュレーションは、今回の台風と同じ雨量が浅川流域に降り、千曲川での越水や堤防決壊はなかった―と仮定。今回と同様に9時間にわたって排水を停止した場合と、排水を続けた場合の二つの条件で実施した。

 その結果、排水を停止した場合は、千曲川との合流点付近に加え、浅川の支流の三念沢と、2本の排水路が浅川に流れ込む箇所でも大量の水があふれた。浸水エリアは畑が多く、どの程度の民家が含まれているかは今後調べる。

 一方、排水を続けた場合の浸水面積は128ヘクタールだった。今回のシミュレーションでは床上、床下浸水の被害世帯数などは算出できておらず、県は今後、現場を踏査して想定される被害世帯数を調べる。

 県は浅川の護岸欠損箇所を6月ごろまでに本格復旧する予定で、現行の浅川の整備計画も前倒しして実施する方針。現行の河川整備計画通りに整備を終えても住宅の浸水被害が想定される場合は、追加の対策を検討するとしている。

(1月17日)

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January 17, 2020 at 07:01AM
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