農業活性化 アイデア豊作 伊那で講座 - 信濃毎日新聞

　地域の農業を活性化するビジネスを考える講座が２４日までの２日間、伊那市創造館で開かれた。伊那市有線放送農協が初めて企画し、市内などの農家や会社員、学生ら１０〜６０代の２６人が参加。母親たちが農業で収入を得る仕組みやＩＴ技術を活用して農家と消費者をつなぐ方法などを５班に分かれて考え、発表した。

　母親による農園を提案した班は、遊休農地を活用し、子どもを畑で遊ばせながら時間を融通し合って働くことを提案。安全な野菜をブランド化し、都市部の住民を作業体験に招いて交流もできるとし、「女性がもっと農業をできる仕組みをつくりたい」と発表した。農家と消費者をつなぐアプリを提案した班は、農家が工夫を、消費者が食べた感想を伝えられるとした。

　発表後は信州大教授や料理人、市職員らがビジネスプランの革新性や実現可能性について講評。農業による地域のブランド化を提案した伊那西高校１年生の野崎葵さん（１６）＝伊那市＝は管理栄養士を目指しており、「今まで地元の農産品の価値を考えたことはなかったが、たくさんの人に発信したいと思った」と話していた。

（2月25日）

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