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水害の被害軽減に、浸水リスクのシミュレーションを。浸水ナビ(地点別浸水シミュレーション検索システム) - LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)

毎年のように発生する台風や豪雨災害から身を守るためには

今年7月、熊本県や岐阜県などに大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨」。9月に入ると台風9号、10号が相次いで九州・沖縄地方を襲った。毎年のように台風や豪雨の被害が発生する中で、身を守るためには正しい情報の把握が欠かせない。

国土交通省の「地点別浸水シミュレーション検索システム」、通称「浸水ナビ」は、特定の場所で想定される浸水リスク、その規模や程度などを具体的に教えてくれるもので、適切な避難行動に活用できるシステムだ。2015年7月に公開されたシステムだが、今年になって3Dでの表示も可能になるなど、機能や表示方法の追加や修正が行われている。

国土交通省「地点別浸水シミュレーション検索システム」、浸水ナビのトップ画面<br>https://suiboumap.gsi.go.jp/国土交通省「地点別浸水シミュレーション検索システム」、浸水ナビのトップ画面
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いつ、どこから、どの程度の浸水が生じるかを教えてくれる

台風や大雨に備えて、河川が氾濫した際の危険箇所を把握しておこう台風や大雨に備えて、河川が氾濫した際の危険箇所を把握しておこう

浸水ナビでわかるのは、自宅や会社、通勤・通学路など、知りたい場所の浸水が、どこから発生し、どのように広がり、どのくらいの深さになるのかといったことだ。画面の地図上で知りたい場所を選ぶか、地名や住所などを入力して場所を選ぶと、その場所に影響を与えると想定される河川の決壊点が表示される。

そして、選んだ場所の浸水が、河川のどの決壊点から始まり、時間の経過によってどのように広がるかがアニメーションで地図上に表示され、浸水の深さの推移はグラフで表わされる。浸水の深さはイラストでも表示され、より理解しやすくなっている。さらに、河川の水位観測地点から、「川の防災情報」にアクセスでき、現在の水位をはじめ、氾濫危険水位や避難判断水位などについての情報を得ることもできる。

自宅や会社など、大切な場所の浸水リスクを知っておこう

①浸水ナビで検索する、もしくは下記サイトにアクセスし、「地点別浸水シミュレーション検索システムを見る」をクリックする。
https://suiboumap.gsi.go.jp/

②画面左上で「河川から」と「地点から」のどちらかを選ぶ。ある河川のすべての想定決壊点を知りたい場合は「河川から」を、ある地点に影響を与える想定決壊点を知りたい場合は「地点から」を選択する。ここでは「地点から」を選択。

③地図上で青色で表示された地域が浸水ナビの検索対象になっている。地図を拡大して、浸水について知りたい場所を、ダブルクリックで決定する。ここではJR赤羽駅を選んだ。(画面左側の「地名、住所、座標検索」から住所や座標からの検索も可能)

④場所を決めると、その場所に浸水被害を与える可能性がある河川の決壊点が青い●で表示される。浸水の深さが最大となる決壊点が赤い●で表示される。青い▲は水位観測地点。水位観測地点をクリックすると「川の防災情報」へのリンクが表示され、アクセスすることでリアルタイムの河川水位などが確認できる。

⑤決壊点を選ぶ。ここでは浸水が最大となる赤い●の決壊点を選択した。選択した決壊点について、河川名や河口からの距離、緯度経度情報などが表示される。

国土交通省「地点別浸水シミュレーション検索システム」。青く表示されている部分が浸水ナビの検索対象エリア国土交通省「地点別浸水シミュレーション検索システム」。青く表示されている部分が浸水ナビの検索対象エリア

アニメーションで浸水の深さを確認

アニメーションダイアログ、もしくは画面左側の「アニメーション表示」からの「開始」もしくは「▶」をクリックすると、時間の経過による浸水の広がりと浸水の深さが地図上に表示される。この地図では、選択した地点が決壊して80分後の赤羽駅周辺の浸水状況が示されている。

検索した時点では、赤羽駅の浸水は、深さ0.17mになっていて、最大では1.71mに達する想定だ。浸水の深さはイラストでも表示され、大人と子どもでどのあたりまで浸水する可能性があるのかが視覚的にわかる。右下のボタンでイラスト表示は切り替えることができる。イラストは2階建て家屋の場合や車いすの人の場合などのシミュレーションも含み、計5種類ある。

画面左側の「浸水域シミュレーショングラフ表示」をクリックして、選んだ地点の浸水の推移をグラフにすることもできる。別ウィンドウで表示されるグラフには、指定した地点における浸水到達時間、浸水深の変化が表されており、浸水と排水されるまでの経過が確認できる。

なお、地点指定をしても検索対象地域の範囲外であるというメッセージが表示される場合がある。浸水ナビの公表の対象となっている河川は、水防法に基づく洪水予報河川または水位周知河川のみとなっている。対象は下のリンクを参照してほしい。

シミュレーションの条件
https://suiboumap.gsi.go.jp/joken.html

国土交通省「地点別浸水シミュレーション検索システム」。浸水深の変化をアニメーションで確認国土交通省「地点別浸水シミュレーション検索システム」。浸水深の変化をアニメーションで確認

ハザードマップや避難情報とあわせて活用を

画面左側の「追加情報」で表示される情報の「凡例」や「氾濫水到達時間」、「浸水継続時間」の情報を表示することができる。凡例には、地図上の色の表示や記号がまとめられている。

画面左側の「透過率」を左右に動かすことにより、表示されている洪水浸水想定区域の透過率を調整することが可能だ。透過率が低いほど、浸水の深さの違いはよくわかるが、下になっている地図は判別しにくくなる。
3Dを選択して検索すると、立体的に表示される。

浸水ナビが提供してくれる情報は、速やかで確実な避難、安全の確保や被害の軽減といったことを検討する上で役に立つ。各自治体が作成した水害や洪水のハザードマップ、気象情報や避難情報などとあわせて用いれば、効果はさらに上がるに違いない。防災を人任せにしないためにも、操作に慣れておきたいナビといえるだろう。

国土交通省「地点別浸水シミュレーション検索システム」。「凡例・追加情報」から氾濫水到達時間や浸水継続時間が選択できる国土交通省「地点別浸水シミュレーション検索システム」。「凡例・追加情報」から氾濫水到達時間や浸水継続時間が選択できる

2020年 09月27日 11時00分

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September 27, 2020 at 09:00AM
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